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自由になる
・他人から自分を描いてはいけない。 ・過去と未来から現在を描いてはいけない。 ・価値の無いものから価値のあるものを描いていはいけない。 ・無限から有限を描いてはいけない。 ・死から生を描いてはいけない。 そうすれば人間は […]
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傾注すること。
注意を向ける。それがすべての核心です。眼前にあることをできるかぎり自分のなかに取り込むこと。そして、自分に課せられたなんらかの義務のしんどさに負け、みずからの生を狭めてはなりません。 傾注は生命力です。それはあなたと他者 […]
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対象a
要するに対象aとは、ラカン派哲学者・ジジェクの言い回しを借りるなら、それ自体は空っぽなのに、あるいは空っぽであるがゆえに、そこに僕たちのいろんな幻想を投影することができるスクリーンみたいなものだ。
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Appraisal Theory of Emotion
「評価」によって、「感情」が生まれる。 たとえば、ある未知の分野であっても、一つ好きなものを見つけると、そこから「(好きな)感情」が増えていく。
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統合失調症と真のプライバシー
われわれは秘密をもち、それを告白したいという欲求をもっている。次のようなことを憶えているだろう。子供のころ、大人というものは何とわれわれの心を見抜くことのできる存在だったことか。そして恐れおののきながら初めての嘘をつき、ある面では自分は全くひとりぼっちなのであり、自己の領土内には自分の足跡しかありえないことに気がついたとき、それはなんという体験であったことか。
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不可視のグリッド
マルクスの言う通り、貨幣とは急進的な平等主義者であって、すべてを量的な大小関係に還元してしまうのである。… 周期的な祝祭によって過剰を爆発させたり、王の超越性のうちに過剰をとり集めたりする必要はもはやなくなってしまう。…
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システム
システムは新たな対話のたびごとに、創造されている。 – 『オープンダイアローグとは何か』p97
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倫理A,倫理B
共同体の規範、あるいは幸福主義(功利主義)に規定される「倫理A」、 自己原因的で他に原因を持たない主体を目指す、つまり、自由(liberty)を至上命令とする「倫理B」、 倫理B、自由を大切にすることは、善悪の彼岸でもある。
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至福の絵画
絵画はある構造体として現実世界に存在するものと考えていたライマンは、木枠を張る行為も、絵画を絵画として成立させる要素のひとつと認識したのである。小品を自分の手で額装したり、ある素材を別の素材に貼り重ねて支持体の多層化を試みたり、側面を塗ったりしたことも、同じ絵画観による営みにほかならない。
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歯車の回転
遊びの余地がない、と言ったが、レヴィナスは同じ事態を「遊び〔ゲーム〕から抜け出せない」とも言い換えている。